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アークランドサービス(3085)
とんかつ専門店の「かつや」を展開するアークランドサービス(3085)について、企業分析してみました(アークランドサービスの公式ホームページ)。それでは、さっそく順番に見ていきますね。
(ページ最終更新日:2012年1月4日)
注)分析方法や予測、結果などは管理人の個人的な視点のものです。銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。
【東日本大地震の影響 と 今後の注目ポイント】
・地震による直接的な影響や地震後の会社の動きは、会社発表の通りです。
→ 5月2日 平成23年12月期 4月度月次売上高に関するお知らせ(PDF)
→ 4月4日 平成23年12月期 3月度月次売上高に関するお知らせ(PDF)
→ 3月30日 4月4日にチェントベルト仙台泉店も営業再開。これによりすべての店舗で営業再開。
→ 3月21日 東北地方太平洋沖地震による店舗状況(PDF)〔3店舗に影響あり〕
→ 3月14日 東北地方太平洋沖地震の影響について(PDF)
・今後の注目ポイント
3月、4月、5月の直営店売り上げに注目です。2月の月次売上高(会社発表PDF)までは極めて好調な推移でした。3月11日に大地震が起きたので、3月の月次売上高に与える地震の影響は、3月11日〜31日ですから、実質、1ヶ月の3分の2ですね(4月初旬に会社発表があります)。会社が出す公式な情報には、必ず目を通しておきたいです。
※追記(4月4日):4月4日に3月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。前年同月比で比較すると、既存店101%、全店で118%でした。地震の影響で東日本の外食産業が落ち込んでいることを加味すると、これは驚異的な数字です。
※さらに追記(5月6日):5月2日に4月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。4月も地震の影響は軽微で、順調に推移しています。(3月の売上高速報値も地味に上方修正されてました)
※さらに追記(8月16日):8月2日に7月の月次売上高(会社発表PDF)が発表されました。懸念された昨年のテレビ放送による特需の反動も5月、6月は影響がありましたが、7月からは平常時の売上高まで回復しつつあります(下の売上高の表を参照)。既存店の売上高が103.1%まで回復したことが大きいですね。
(会社発表 2011年9月の月次売上高速報〔直営店〕)

【なぜアークランドサービスに注目したのか?】
アークランドサービス(3085)は外食産業という激戦区で勝負する会社ですが、低価格帯でカツ丼を供給していて、今後牛丼の吉野家のようなビジネス展開が期待できるところが魅力です。一度作ったビジネスモデルを活用して、よい立地で店舗を出していければ、それなりの業績が付いてくると思います。それに、安く食べれる牛丼といえば、吉野家、松屋、すき家などの名前が出てきますが、安く食べれる『カツ丼』といった場合はどこが出てきますか?私は名前が出てきませんでした(笑)。おいしくて単価の高いとんかつ屋さんは知っていますが、低価格路線のとんかつ屋は意外と穴場かもしれませんね。しかも、不況で財布のヒモがかたくなっているので、低価格の外食は強みになると思います。
株価と業績の関係を見ても、PER6.56倍(2011年12月決算の予測値)という割安に放置されているのは魅力です。割安なのに、業績は至って順調です!外食産業は、毎月発表される売上や客数、客単価が発表されるため、決算予測が読みやすく、会社が進んでいるシナリオがわかりやすいという利点もあります。とんかつを売って利益を出すという、単純なビジネスモデルなので、事業内容も理解しやすい部類に入ると思います。
【会社の事業内容】
メインは、とんかつの「かつや」で年間10〜15店舗くらいを出店しています。低価格路線。新規事業として「天丼や」を模索中です。
【貸借対照表(簡易)】(参考:貸借対照表とは?)
自己資本の割合にあたる株主資本比率が68.5%(=3920〔資本〕÷5719〔総資本〕×100)と高く、有利子負債はほぼゼロです。財務の健全性は非常に良好です◎。
【現在・過去業績分析】
(参考:損益計算書とは?)
下の表は、4年間の四半期決算(3ヶ月ずつの決算)です。※↓ピンク色が最新情報です!

<過去〜現在〜未来まで10年分>
用語解説:ROE(株主資本利益率)、EPS(1株利益)、BPS(1株純資産)

2010年も引き続き、売上・各利益ともに順調に推移しています。通期実績の営業利益率が13.3%まで上がったことも評価できます。5月20日放送の「シルシルミシル」に登場したことによる広告効果も大きかったように感じます。
<売上高のチェック(2011年)> (出所:アークランドサービスのIR情報) 

新しく出店した分の客数が増えているので、全店の売上高(赤囲み)は前期比112.4%と好調をキープしています。不況の中、既存店の売上高も前期比99.4%と100%弱をキープして健闘しています。この表からは、新規出店分が売上高に貢献していることがわかります。
【キャッシュフロー分析(簡易版)】(参考:キャッシュフロー計算書とは?)

アークランドサービスのキャッシュフロー(CF)は、優良企業型です。事業で得られた営業キャッシュフロー(営業CF)内で、投資(投資CF)を行っていて、かつ配当金も出せている状態です(配当金40円、配当利回り2.12%、配当性向13.2%)。安定していますね。私の一番好きなタイプのCFです♪ ※2010年の場合 1344-663=681(フリーキャッシュフロー〔FCF〕)、 681-14=667、 約6.7億円のCFの余裕があります。
【今後のシナリオ(将来予測)】
■定性的な分析(数字以外で見る分析)
「かつや」の出店が順調に続き、売上や利益がおのずとに上がってくれば、東証への上場先の鞍替え(今はジャスダック上場)も検討されるかもしれません。その時には、吉野家のように東証一部に上場し、アナリストなどの大口の機関投資家から注目されるようになる可能性もあります。割安度の修正が起これば、大幅高も可能です♪
しかしながら、現在のような時価総額50億円程度では、まだまだ見向きもされないことでしょう…。これからの成長に期待ですね。
■定量的な分析(数字で見る分析)
達成時期は非公表ですが、同社は売上300億円を目指すと示しています。2010年の売上が96億なので、単純に3倍くらいまでは拡大余地があるのかも…と考えられます。これからも、年間10〜15店舗のペースで着実に成長していくと予想しています。そこで、2011年12月期の予想PERを軸に考えると、株価は次のようになります。PER15倍で47万円にもなるんですね〜♪(2011年10月30日現在、PER6.56倍、株価2175円)

【考えられるリスク】
今回のような地震リスクは、想定していませんでした。どれくらいの影響が出てくるのか、これからの会社情報を注視したいと思います。
以前、豚インフルエンザ(新型インフル)の影響がありましたが、一時的に株価にはマイナスに動いたものの、豚肉自体に問題がなかったので、株価も戻りました。理由はかんたんで、業績に与える影響は軽微だったからです。それよりも、同社にとっての最大のリスクは、狂牛病(BSE)のようなことで豚肉を正常に輸入ができなくなったときではないでしょうか?あとは、吉野家や松屋などの大手が新規参入をしてくるようだと、この先雲行きが怪しくなるかもしれません。
【まとめ】
同社の成長は、強く見積もっても年10%くらいです。それに割安度の修正が加われば、平均して年率20%くらいの年利回りを出していくのは、それほど難しいことではないと思います。そのためには、これからは投資家の認知度、人気が必要となってくると思います。広く投資家に知ってもらうことが大切ですね!!
【アークランドサービスを分析するときに参考になるサイト】
・新興市場の株式投資(投資家の南さん)
・ALS総会など。【2011年3月】(ロックオンさん)
注)ここで紹介している分析方法や結果等は管理人の個人的な視点のもので、銘柄を推奨するものではございません。投資判断等は自己責任にてお願いいたします。