投資信託・株式の情報サイトとして有名なモーニングスター代表の朝倉さんにお話を詳しくうかがいました。
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モーニングスターで取材させていただきました(1)



(左:ひっきー 中:朝倉さん 右:かえる)

インタビュア:かえる
 いつも取材レポートをご覧になってくださり、ありがとうございます。 今回は投資信託(ファンド)や株式の情報サイトとして有名な、モーニングスターに取材に行ってまいりました。

 みなさん、モーニングスターのサイト(http://www.morningstar.co.jp/)はご覧になられたことはありますでしょうか? このサイトには投資信託のニュースやランキングなど、投資信託に関する情報が豊富にあります(まさに投資信託のプロですね!)。 他にも、目標とする運用利回りがかんたんに計算できる金融電卓などがあり、みなさんの資産形成をしっかりサポートしてくれるサービスが整っています。

 今回は、そんなモーニングスターの代表である朝倉さんに、"投資信託を見るポイント"や"、これからの投資信託業界"について、詳しくうかがいました。

 


Q.投資信託を選ぶ上で大事なポイントを教えてください

かえる : これまで証券会社の窓口でしか買えなかった投資信託も、今では郵便局や銀行の窓口、さらにはネット証券を通じてオンライン上でも気軽に買えるようになりました。 しかし、いざ買おうと思っても投資信託がたくさんあり、その中から特定のものを選ぶのはひと苦労です。 そこで、投資信託を選ぶ際に、見ておくべき大事なポイントを、いくつか教えてください。

 朝倉さん: ネット証券で投資信託を選ぶときでも、金融機関の窓口で投資信託をオススメされたときでも、注目して欲しいポイントは同じです。 そのポイントとは、『運用実績』、『コスト』、『運用会社の姿勢』の3つです。 その3つを抑えるだけで、ご自分にあった投資信託を選ぶことができるようになります。 では、実際に投資信託を例にとりながら、説明していきたいと思います。


フィデリティ・日本成長株・ファンド(日本株に投資するなかで、規模(純資産)が一番大きい投資信託)を例にして説明していきます。

 

 ■ 運用実績
 ここで注目して欲しい運用実績とは、リターンとその投資信託が設定されてから1年以上経過しているかどうかです。 

リターンについては、各投資信託の【トータルリターン】(ある一定期間での成績のことです) もしくは、【期間収益グラフ】でチェックできます。
 日本株にだけ投資する投資信託でしたら、表1の【トータルリターン】の項目でチェックできます。 フィデリティ・日本成長株・ファンドの過去1年の成績は、日本株全体とも言えるTOPIX(東証一部株価指数)より10%程よい成績だと言うことが確認できます。 

運用実績

 ※ 日本株以外の投資信託については、表2の【期間収益率グラフ】の項目でチェックできます。 緑のグラフは、この投資信託が所属する市場の平均の成績になります。
 ここでは、オレンジのグラフが緑のグラフより上にあれば、その投資信託はよい成績をだしている投資信託という判断ができます。
 この参考例のファンドは、若干ですがよい成績を残していると判断できそうですね。   

運用実績

 

 もう一つの、設定されてから1年以上経過している投資信託については、できればでいいので設定されてからの年数をチェックして欲しいと思います。 なぜかと言いますと、設定されたばかりの投資信託は中身がまだ"空っぽ(現金だけ)"の状態ですので、まずは株式や債券を購入しなければいけません。 その結果、設定されたばかりの投資信託は1年以上経過している投資信託に比べ、どうしても売買費用が多くなってしまうからです。 そう言った投資信託を避けるために、1年以上の投資信託から選ぶようにしています。


  フィデリティ・日本成長株・ファンドとの比較
  判定: ""  理由: すべての期間で、トータルリターンがTOPIXを上回ってる。

 

 ■ コスト
 投資信託にかかるコストは3つあります。 その中でも注目していただきたいのは、信託報酬と、販売手数料です。 当たり前ですが、同じ購入金額でも、コスト(手数料)が少ないほど投資に回せるお金は多くなり、資産形成に有利になります。 ですから、できるだけ手数料の安い投資信託を選ぶようにしてください。
 この各手数料のチェックは、各投資信託の【基本情報】と、【販売会社一覧】で、確認できます。 比較しやすいように、各手数料の目安を簡単に表にまとめましたので、参考にしてください。

  信託報酬
(保有期間に応じて)
販売手数料
(購入時にかかる)
信託財産留保額
(売却時にかかる)
手数料
(購入金額に対して)
0.50〜4.20% なし〜4.20% なし〜0.30%
備 考 信託報酬の平均は
インデックスファンド0.57%
アクティブファンド(日本株)1.32%
アクティブファンド(海外株)1.68%
基本的には、
無料を選ぶこと
信託報酬、販売手数料の
項目を優先
フィデリティ
日本成長株・ファンド
1.6065% 1.05〜2.10% なし

 まずは、"販売手数料"についてです。 以前は有料が当たり前だったのですが、今ではネット証券や運用会社の努力などもあり、無料の投資信託もたくさんあります。 まずは、手数料が無料かをチェックしてみてください。

 次に"信託報酬"です。 これは投資信託を保有している期間、毎日かかる手数料です。 長く投資を考えておられるのであれば、信託報酬の少しの差が、大きなリターンの差につながりますので、しっかりとチェックしてください。


  フィデリティ・日本成長株・ファンドとの比較
  判定:  "×"  理由: 信託報酬は1.6065%と平均よりも高く、販売手数料が掛かる。 

 

 ■ 運用会社の姿勢
 これに関しては明確な判断基準と言えるものがないので、良し悪しを判断するのは少しむずしいかもしれません。 とりあえず、積極的に投資情報をだしてくれる運用会社は評価してよいと思います。 例えば、先のリーマンショックのときに、緊急レポートと題して、世界市場の動向を解説した資料を公表した運用会社がありました。
  また、日本ではあまり多くないのですが、ファンドマネジャーが運用方針や経済見通しなどを公表しているところもあります。 こう言った運用会社の投資信託であれば、安心して保有していただけるのではないでしょうか。


サンプル: フィデリティ投信が出した2010年5月に起きたギリシャの問題レポートの一部


  フィデリティ・日本成長株・ファンドとの比較
  判定:  ""  理由: サイトも見やすく、スペシャルレポートも出されている。

 朝倉さん: これら3つのポイントをチェックするだけで、よくない投資信託を購入する可能性が大きく減ります。 なので、気になる投資信託を見つけたら、まずは今回ご説明した3つのポイントを見るようにしてください。


かえる 私はよい投資信託がないか、ネット証券などのサイトをよくチェックしています。また、たまに銀行の窓口に商品のパンフレットをもらいに行ったりもします。 そこで感じることは、投資信託の売れ筋ランキングや、おすすめされた投資信託が、必ずしも自分が購入したいと思える投資信託ではないということです。 
 
私も今でこそ、この3つのポイントをチェックして投資信託を選んでいますが、まだ何もわかかってなかった頃に一度だけ、窓口でおすすめされた投資信託を購入してしまったことがあります。結果は…(泣)
 ですから今回のレポートが、少しでも私のような被害者を減らしてくれるキッカケになるとうれしいです♪


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